2016年11月10日

ドイツ連邦軍飯盒

記事80件目です。


ドイツ連邦軍(Bundeswehr)の飯ごう(mess kit)です。呼称はGerman Mess Kitが一般的です。
合わせてドイツ軍飯盒中国製レプリカも紹介します。

前回のショカコーラからのドイツ繋がりです。



左がレプリカ、右が実物です。
実物は楽天購入です。送料込み3650円でした。
http://item.rakuten.co.jp/yamamotojp/13062731/ イタリア軍 アルミ飯盒 オリーブ デッドストック
何故かイタリア軍のタイトルで販売されています。
amazonでも買えます。https://www.amazon.co.jp/dp/B00FKLYKG4/
シービーズという聞いた事の無いお店だなと思っていましたが、実態はあの京都のヤマモトでした。

レプリカの方はヤフオクで買いました。送料込みで2000円もします。
こちらもamazonで買えます。https://www.amazon.co.jp/dp/B01DW1YXEC



自衛隊式の各部の名称です。



自衛隊の飯盒2型の構成品目と素材です。
基本材料はアルミで取っ手と釣り手が鉄であるのはどの飯盒でも同じです。
http://www.mod.go.jp/j/procurement/chotatsu/nds/pdf/s/s2036.pdf

訂正
釣り手のみが鉄です。他の部品には磁石が着かないので全てアルミだと思われます。



被服手入保存法 陸軍省 大正六年(1917年) http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/941862
コマ番号23から。
中蓋の名称が中子ではなく掛子になっています。



飯盒2型の寸法図です。厚板は0.9mmと読めます。



実物とレプリカの確実な判別方法は刻印の有無です。
実物の外見は年代によって変わるので真贋を見極めるのは慣れないと困難です。
色形がレプリカそっくりな実物もあります。

画像のように蓋のリベット中央にCM-76の刻印が確認できます。



レプリカ刻印なし



実物。取っ手正面から見て右の耳金にCM76刻印。



レプリカ 無し。



実物。中子中央にCM-76刻印。



レプリカ 無し。



実物。目盛り線と底の窪みのプレスがはっきりと確認できます。

容量は下の目盛りから500、1000、1500mlです。
蓋は700、中子は600ml入ります。



レプリカ。不明瞭な目盛り線に浅いプレス。



太くしっかりとした目盛り。



細く頼りない目盛り。
塗装は1回焚き火に掛けただけでワカメのようになりペロリと剥がれました。



大きさはほぼ実物そっくりにコピーされています。





蓋のハンドル固定高さが違います。



レプリカはヒンジピンの頭も小さくハンドルも左右に揺するとグラグラします。



ピンの反対側もレプリカは低く平らになっていますが、実物は高く盛り上がっています。



革通しの裏も異なりますが右のレプリカのような構造の実物も存在します。



縁の折り返しの違い。
右のレプリカは縁を丸めただけですが実物は転圧されています。



ハンドルの素材はどちらも鉄ですが強度が違います。
先端の角度を変更する為に少し曲げてみましたが実物はビクともしませんでした。
レプリカは簡単に曲がるので加工は容易で助かります。



実物の蓋の厚みは1.11mm。
さすがドイツ製頑丈です。



レプリカ蓋厚0.86mm。
自衛隊の規格が0.9mmになっているので穴が開くような問題は無いかと思われます。



実物重量508g



レプリカ451g
薄くなっている分実物より軽量です。



高さ約16.5cm



本体長さ約16.5cm



実物ストラップホール幅21mm
20mmのベルトを通せます。



レプリカストラップホール幅20mm



実物釣り手径3.9mm
自衛隊の規格では3.2mmです。



レプリカ釣り手径3.86mm

レプリカの品質は概ねamazonのレビュー通りです。
https://www.amazon.co.jp/product-reviews/B01DULETS4/?sortBy=recent
蓋の開け閉めが堅い点は金槌の柄で蓋を内側からコツコツ叩き整形するとスカスカになりました。
塗装は炎で剥がれるとは想像以上でしたがアルミ地肌も悪くない格好です。
取っ手と本体のロックは曲げるだけで簡単に直りますが、蓋側での固定ができずにパタパタ倒れるのは現在修正不能です。
今のところ水漏れもなく「可もなく不可もなし」は最大の評価だと思います。

実物の問題点は取っ手と本体のロックが甘いだけです。さすがドイツの技術力です。



追記。
レプリカの釣り手が外せるようになりました。左右に広げながら上から押すと取れました。



飯盒カバー



飯盒ポーチ。
検索すると色々あるようです。



まずはロシアのSPLAVの飯盒ポーチV.2
http://www.splav.ru/goodsdetail.aspx?gid=20131212172318214875
スウェーデン飯盒用ですがピッタリ合うと思います。価格は1050ルーブル。
こちらのお店で買えます。http://andoros-military.com/?pid=83639949 6560円。



お猿のマークで有名なサルパウチのスウェーデン軍飯盒収納袋セット。
http://sarupouch.cart.fc2.com/ca3/65/
ヤフオクを覗いていると稀に出品されています。価格は4700円。



海外のフォーラムにてコンドルのMA53ラージユーティリティーポーチがジャストサイズだと書かれていました。
http://www.condoroutdoor.com/Condor-MA53.aspx
amazonで1660円です。https://www.amazon.co.jp/dp/B004BR8ILQ/



そして百円ショップダイソーのランチバッグです。価格は100円(税抜き)



折り畳むとコンパクトで非常に軽量です。



アルミフィルムで保温できるようです。



ダイソー 保温保冷アルミランチバッグ 巾着袋タイプ。
C008 アルミバッグ No,271



飯盒掛



飯盒掛けです。
大正七年(1918年)に日本陸軍で考案されました。
http://www.jacar.archives.go.jp/das/meta/C03010089300
「飯盒掛具他調弁方の件」

日本飯盒協会 http://tanisi0312.holy.jp/hango.html
こちらで紹介されているハンゴーキャッチから飯盒掛に辿り着きました。
Toyofusa氏が発見したそうです。
https://www.flickr.com/photos/schwarz001/



長さ一尺四寸(42cm) 直径二分三厘(7mm)
環の直径七分(21mm) 重量四十五匁(168g)
図を見ると非常に簡単な構造で工具はドリルさえあれば自作できそうです。



ホームセンターのコーナンへアルミ丸棒を買いに行きましたが直径7mmは店頭にはありませんでした。
代わりに8φで代用します。8x1000mmを2本買いました。1本560円(税抜)です。

7φも注文すれば普通に手に入るようです。
http://www.kohnan-eshop.com/shop/g/g4960126015370/



チェーンはダイソーのウォレットチェーンで代用します。
大きな環と小さな環の3つ付いており材料が一度に揃うのでお得です。



ウォレットチェーン キーホルダー 546



穴あけ位置は絵の1/8辺りに見えるので、上から5cmに2.4mmの穴を開けました。
ボール盤かドリルホルダーがあると真っ直ぐドリルできますが、多少ズレても問題ありません。



飯盒掛の完成です。
環をひとつ追加しています。



鎖を直接棒の穴に通すのは面倒だったのでリングを掛けてから鎖を繋いでいます。
棒に通すには加工が容易な軟らかい素材の鎖が必要です。



先端をヤスリで整形します。あまり鋭利にしてもアルミが磨耗してしまうので鈍角にしました。
「グラインダーで削る」と書いてありましたがその方が遥かに楽でこの作業が一番時間が掛かりました。



重量176g
直径を1mm増やしましたが仕様書の168gとはの8gの差になりました。



最大で3つ同時に飯盒炊爨が可能です。
コンクリートのような表面がザラザラした地面ならば使用できますがタイルは先端が滑って倒れ駄目でした。
逆に砂地では潜ってしまうので平らな石を基礎代わりに用いると安定します。



飯盒掛はS字フックがあれば小型のヤカンも吊り下げられます。

形は焚き火用のトライポッドそのものですが、この小型の物が市販されなかったのが不思議です。
カマドを組む手間が省けるのでオススメです。



飯盒炊爨



飯盒でご飯と汁物を同時に調理できることをこちらの動画で知りました。2:50秒辺りから。



ご飯一合が炊けた状態。

さっそく真似してみました。飯盒で豚汁を作ります。
材料はマルハニチロの冷凍食品「すぐできる豚汁の具 250g」です。
https://www.maruha-nichiro.co.jp/products/product.php?j=4902165700190
2人前と書いてありますが実質1人前です。肉も2切れしか入っていないので増量した方が無難です。

作り方
1、材料を本体に移し大さじ2杯の味噌を投入して水を一番下の目盛りの少し上まで入れる。
2、米の入った中子をセットし蓋をして火に掛ける。
 (米と水の量は米1に対し水2。水を入れた後は1時間浸水させる。)
3、吹き零れるまでは本体側面が火に包まれる強火で。
4、吹き零れた後は底面を火が舐める程度の弱火に。
5、頃合を見て蓋を開け飯を試食し出来上がれば完成。
灰汁取りや撹拌や蒸らしも必要ありません。
豚汁と白飯であれば火に乗せてから30分~45分で食べられます。

コツは1時間の浸水と火加減です。
きっちり浸せば普通のご飯ができます。火力もできうる限りの最大火力を費やさないと何時まで経ってもご飯が炊けません。

欠点はドイツ軍飯ごうの中子では1合炊きしかできないことです。どう詰めても1.5合までです。
もちろんお焦げもできません。




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